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help リーダーに追加 RSS 『アヒルと鴨のコインロッカー』:神様はボブ・ディラン。

<<   作成日時 : 2008/12/27 21:29   >>

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神さま、この話だけは見ないでほしい。
『アヒルと鴨のコインロッカー』
アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]
原作:伊坂幸太郎
監督・脚本:中村義洋
出演:濱田岳、瑛太、関めぐみ、田村圭生、松田龍平、大塚寧々
2007年6月
★『アヒルと鴨のコインロッカー』公式サイト


神様はボブ・ディラン


音楽をフューチャーした映画はたくさんある。色々な使い方があるが、もちろんちゃんと素晴らしい作品もあれば、その倍以上は駄作になってしまう。音楽なんて、ただライブ映像を収めた作品が、何よりも全てを語るので、それ以上なんてないのだから。だからこそ、使い方は非常に大事だったりする。

これまでも数々の映画で使われた、ボブ・ディランの「風に吹かれて」。この作品も、ボブ・ディランを神様とし、登場する人物が次々と「風に吹かれて」を口ずさむ。「神様を閉じ込めて、見て見ぬフリをしてもらおう。」というセリフで、ディランのCDを閉じ込めたり、「風に吹かれて」を再生したラジカセをコインロッカーに閉じ込める。これは粋な見せ方で、わたしはとても気に入った。

原作は伊坂幸太郎。読んでいないけれども、映画で見たときに、映画だから良いのかもしれないと思った。ストーリーは、ブータン人の男と、その彼女と、その元彼氏の話で、ただそれはラブストーリーとかじゃなく、動物を殺す悪質な人との闘いである。いや、そうではなく、日本人と外国人の心の通い。愛する人のための復讐。なんだろう。一言ではいえない、大きな何かがある。

若手俳優ばかりが出演しているが、これといって演技がうまい人はいない。だけど温度差がなく、良い融合が見られた。松田龍平はやはり、オーラがある。出てきた瞬間、「おっ」と思ってしまうくらいの。

まさに脚本の一人勝ちだと思う。「風に吹かれて」の一曲だけで、ここまでドラマが紡がれるなんて。展開の仕方がやたらとうまかった。この作品を見ただけでは、ボブ・ディランがなぜ神様なのか、全く分からない。だけど神様と煽る人々は、世界中にたくさんいて、わたしもその一人なのだ。あまりにも有名すぎるこの曲に、改めてこういった場所で出会い、レコードを買って、その所以を感じてほしい。

たった一つ、細かいけれどナンセンスだと思ったのは、隠したディランのCDがベスト盤だというところ。あんなに有名な、勝手に一人フライデージャケットがあるのだから、絶対的にオリジナル盤を使うべき。エッセンシャルなんて持ってくるだけで、陳腐に見えてしまう。




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