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help リーダーに追加 RSS ここでも生きていける。--『天然コケッコー』

<<   作成日時 : 2008/03/24 02:43   >>

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今年はめっきり映画離れしてしまっている。映画館もDVDも、なぜかわたしを奮い立たせるものが少なく、その情熱が音楽へと移り変わっていくザマ。映画サイトはチェックしているのだけど、足が向かない。それだけ興味深い作品が少ないということなのか。それともわたしが確実に年を取ってしまっているということなのか。

とりあえず去年の作品だけれど、『天然コケッコー』を見た。全校生徒6人のド田舎に、東京から転校生がやってくる。初めての同級生で、少し冷たい男の子・大沢くんと、主人公・そよちゃんの純粋無垢な恋の物語。なんていうか、こういう"青春"ってなかったなあと思う。母や父には、キュンとする思い出があるという話を聞いたことがあるが、わたしにはそんな胸キュンの学生時代はない。昔から冷めちゃってたんだなあ。悲しきこの性格。

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主演の夏帆ちゃんが、まずかわいい。方言がかわいい。たった6人のメインキャストたちが、みんな純粋すぎてかわいい。そこへ現れた大沢くんがまた、カッコイイ。男ならきっと「そよちゃんと登下校一緒にしたかった。」と思うんだろう。女なら「大沢くんと二人の修学旅行に行きたい。」と思うはずだ。こんな青春、すっかり置いてきてしまっている。今の人たちは。

都会と田舎。実はこの作品には、根深いテーマがある。過疎化とか廃校とか、そんなものではなく、きっと高い建物が建っていても、だだっ広い空が広がっていても、おんなじなのだ。ということだ。そよちゃんが目を閉じて、耳で音を聞き「ここでも生きていけるかも。」と思うシーンがある。どこにいたっておんなじなのだ。人なのだ。結局はその"ひと"。

人が多すぎて流されるから、人は汚れていく。でも人と人との会話ができて、助け合いながら生きていくことを知っていたら、どこにいても優しくなれるし、愛せる。無機質な人だって、人間なんだから。誰だって、心はあるんだな。

レイ・ハラカミの音楽も良いし、くるりの主題歌も良い。そして渡辺あやは最も信頼できる脚本家だし、青春を描かせたら山下監督はナンバーワンである。


初めて同級生ができました。
『天然コケッコー』
天然コケッコー 特別版
原作:くらもちふさこ
監督:山下敦弘
脚本:渡辺あや
出演:夏帆、岡田将生、柳英里沙、藤村聖子、森下翔梧、本間るい、夏川結衣
2007年7月
★『天然コケッコー』公式サイト


<関連作品>
山下監督といえば『リンダリンダリンダ』が代表作。
リンダリンダリンダ
主題歌、くるりの『言葉はさんかく こころは四角』も最高です。
言葉はさんかく こころは四角

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