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help リーダーに追加 RSS 『クワイエットルームにようこそ』:何歳でもやり直せる。

<<   作成日時 : 2007/11/07 22:40   >>

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目覚めたら、「そこ」にいた。
『クワイエットルームにようこそ』
クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組) [DVD]
原作・監督・脚本:松尾スズキ
出演:内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、りょう、妻夫木聡、大竹しのぶ
2007年10月
★『クワイエットルームにようこそ』公式サイト


何歳でもやり直せる


書き留めておかないと、何の映画を見たのか忘れてしまう。自分のために、ちゃんと映画は映画で、書き続けていこう。今からでも、今年見た映画の数々を、しっかりと。記憶というのは曖昧だな。切ない話だけど、やっぱり記録が大事だ。

で。やはり松尾スズキ大先生なのである。あの名作『クワイエットルームにようこそ』を、自らの手で映画化するというのだから、それは東京へ繰り出してまでも、見るわけである。精神科の閉鎖病棟で、28歳の"面白い国の人"に憧れながらもなりきれない、普通の女性が、絶望に陥り、再生していく物語。ざっと説明したら、『ベロニカは死ぬことにした』などを思い出すわけだけど、そこはやはり松尾スズキ大先生なのである。松尾節満載で、抜け目なく、わたしにとっては頭のてっぺんから足のつま先まで、完璧な作品だったのだ。

松尾スズキ監督作品。2004年。
恋の門 スペシャル・エディション (初回限定版) [DVD]
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28歳という年齢は微妙で、全てを捨てきるにも、そのまま見過ごしていくにも、勇気がいるものなのかもしれない。精神患者は異常と言われるが、多くの患者と接してみて、普通じゃないことの全部が全部、悪いことではない。むしろ、素晴らしいことでもある気がしている。

主人公の明日香が絶望に陥ったのは、精神患者への偏見と、自分自身への思い込みが原因だったに違いない。そしてそこから抜け出すことに、年齢なんて関係なくて、"面白い国の人"じゃないことなんて、ちっとも問題じゃないのだ。ただただ、感情とは裏腹に、現実はそこに存在し続けるけれど。

重いテーマの中で、希望の光が見える。松尾ちゃんらしいコミカルさと、シニカルさと、真面目さが最高に心地良い。クドカンの素晴らしい演技が光っていた。


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
 素晴らしい作品ですよね。この内容でここまで出来たのは奇跡の作品だと思います。ただ、個人的には完璧と言い切るには1点だけ足りないです。
 明日香がミキに言うべき言葉は「触るなバケモノ」ではないですよね。
 内容的にそのものズバリの言葉を使っても良い場面だと思うのですが(松尾スズキさんが差別者であるとは思えない)、やっぱりメディアに乗る以上配慮が必要だったのかも知れません。
 まぁ、玉に小さな傷がひとつあるくらいが日本的には完璧と言えるかも知れません。
さとし@快投乱打
2007/11/09 10:07
どうでしょう。松尾スズキという人が、差別者であるとはわたしも思いませんが、大人計画という劇団はわりと、社会で差別されがちな立場の人を、そのままネタに演じたりしていますよね。わたしは逆に差別的用語だとかを「それは差別だ。」という人が、もっとも差別を意識している悪意的な人間だと思っているので、そういう意味では松尾氏らしいと思うし、メディアに乗れない理由になるのなら、理解できないかもしれません。
まさに、ザ・タイマーズのように。メディアに嫌われ、避けられるものこそ、真実を語っているかもしれませんよね。
nico
2007/11/10 22:10
>メディアに嫌われ、避けられるものこそ、真実を語っているかもしれませんよね。
 同感です。
 メディアに祭り上げられて正論みたいなことを言ってる評論家等に如何に偽善者が多いことと同じですね。
 松尾スズキさんには是非芥川賞を取っていただいて、ズバリ本音のメッセージをメディアに乗せて欲しいです。
さとし@快投乱打
2007/11/10 23:06
芥川賞は逃していますが・・・そこまで過激な作品でもないですから、イケるんじゃないかな〜と。
nico
2007/11/11 05:04

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